スパイス図鑑#02|コリアンダー(coriander)|パクチー・香菜|特徴・使い方・料理・効能

スパイスの魅力を伝えていく、スパイス図鑑
今回は“コリアンダー”の紹介をいたします。

コリアンダーは私がカレーで一番使う(好きな)スパイスです。
パウダーをよく使います。

日本では、葉を生のまま野菜として使用する場合に
“パクチー”と呼ぶことが多いそうです。
(最近まで生のパクチーは苦手でしたが、
徐々に食べられるようになってきました。)

その強烈な香りから
日本では“カメムシ草”とも呼ばれ、
好き嫌いが分かれるスパイスです。

古代エジプトでは、“幸福のスパイス”とされ、
死者と一緒に埋葬する習慣もあったとか。

特徴・形状

葉や茎には独特の強い香りがあります。
(これが苦手な人も多いと思います)
アメリカの研究では、遺伝子レベルで苦手なひともいるのだとか。

種(シード)やパウダーは、
甘い香りと柑橘類に似た香りがあります。

その歴史は古く、古代ギリシャや古代ローマで
薬草として使用されていました。
※あの“医学の父”ヒポクラテスも推奨していたとか

辛い料理にも甘い料理にも合うので、
挽き肉料理やソーセージ(中近東)、
ピクルスやオーブン料理(ヨーロッパやアメリカ)、
サルサソースのワカモレ(メキシコ)など
世界各国の料理に使われています。
※特にフランスの“ア・ラ・グレック”には欠かせません

スパイスとしては、
直径3~4㎜の種(球状)の部分を使用します。
※花は、白やピンクの小さな花が咲きます(意外でした)。

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使い方・利用法

カレーパウダーの中心スパイスで、
カレーづくりでは欠かせない存在です。
スパイスカレーで一番使います。

辛い料理にも甘い料理にも合う万能スパイスなので、
他に、タイ料理の生春巻きやチャイ、クッキー、
果物のコンポートなどに使われています。
精油はチョコレートやリキュールにも使用されます。

日本でもパクチーブームがありましたよね。
パクチーサラダ、パクチーラーメン、パクチーのみetc…

私は近所の居酒屋さんで、
ヤムウンセン(タイ料理)に乗っていたのが初めて出会いました。

効能

抗菌、鎮痛、鎮静、消化促進、
駆虫、作用があるとされています。

また、ビタミンB1、B2、C、E、
β(ベータ)カロテンが豊富に含まれており、
免疫力アップや肌を健康的にしてくれるとか。

解毒作用も注目されており、
コリアンダーに多く含まれる硫黄化合物が、
体内に溜まっている水銀や鉛などの毒素と結びつきやすく、
毒素ごと体外に排出してくれるので、
デトックス効果が期待できます。

コリアンダー化粧水がバズってた?!

昔のイスラエルのカルメル修道院の尼僧の間で、
コリアンダーシードやナツメグなどを使った化粧水が使われていました。
日焼けや肌荒れを防ぐと人気に。
コリアンダーは食べるだけではなく、
色々な角度から女性に愛されていました。

注意点

妊娠中および授乳中の女性は大量摂取を避けた方が良いでしょう。

また、セリ科の植物にアレルギーがある人や、
コリアンダーに含まれる成分にアレルギーがある人は避けましょう。

スパイスアレルギーを起こした例として、
蕁麻疹、喉のかゆみ、呼吸困難など
アナフィラキシーショックを起こすこともあります。

また、解毒作用があるので、
大量摂取すると下痢になる可能性もあります。

何か異変を感じたなら、
気をつけた方が良いです。

データ

コリアンダー(Coriander)
科名:せり科
別名:)|パクチー・香菜原産地:エジプト
使用部分:種子

※記述の効果は期待できるものであり、効果を保証するものではありません。

コリアンダーを使った料理のレシピはこちら

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